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毎度ご機嫌猫の SOLO LIFE

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イメージ 1トッピング満載の冷やっこと赤飯(炊きおこわです)ブランチ

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今日は明菜ちゃんなんてyou tubeで見てたな。北ウイング懐かしい、、。

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水野の新刊、金が欲しい人は必読かね?

不遇の国際政治学者ヘドリーブルの予言

 ポスト近代の社会を考える際、近代よりひとつ前の時代の中世にヒントを得たのが、国際政治学者ヘドリーブル(1932-1985)でした。ブルは、中世のようなシステムが、近代主権国家システムにとって代わる可能性があると言い、その証拠として次の五つの特徴をあげています。

 1 国家の地域統合
 2 国家の分裂
 3 私的な国際的暴力の復活
 4 国家横断的な機構
 5 世界的な技術の統一化

 上記の五つの特徴は、主権国家システムにおいては「例外的」情況、ないし対処不能な事態です。しかしこれら5つはブルの死後、すべて実現したと言っていいでしょうう。

1、国家の地域統合は、まさにEUそのものです。
2、国家の分裂の最大の事例は、ソビエト連邦解体(1991年1月)でしょう。他にも破綻する例が相次いでいます。
3、私的な国際的暴力の復活については、2001年の9.11以降の世界各地でのテロの常態化です。
4、の国境横断的機構は、「国境を超えて暴力に従事する非政府的集団」を指すので、2014年に一方的に国家樹立を宣言したISがそれに相当します。
5、世界的な技術の統一化はもちろん1990年代半ば以降のIT革命と金融の自由化のことであと考えられます。
 こうした5つの特徴の多くが、1991年のソ連解体に端を発していることは偶然ではありません。国民国家システムの中にはソ連も入っています。ソビエト共産国家とアメリカを中心とする資本主義国家は、フランス革命以後どちらも生産力をいかに高めるかを競ってきました。
 その一方の旗頭であるソ連が1991年12月25日に崩壊(ブルが指摘する2の特徴)したからこそ、EU実現(ブルの言う1)の可能性が一気に高まったのです。
 市民革命以後、資本主義も社会主義も市民(軍人も含む)の欲求に応えるのに、どちらが優れているかを競いました。ソ連が軍人の「過剰」な欲求に応えてその負担に耐えかねて崩壊したのに対して、資本主義は一般市民の「過剰」な欲求に十分に応えて、その役割を終えようとしているのです。ソ連の崩壊は資本主義の勝利ではなく、生産力増強の時代の終わりを意味していたのです。だから、社会主義国家の崩壊は資本主義の終焉につながっていくのです。
 国民国家と資本主義からなる近代システムは1970年代後半に限界を迎え、1990年代のその影響や対応策が具体化して現れてきたということです。アメリカ資本帝国とEU帝国の誕生もそのころでした。
 1977年の段階で「新中世主義」を提示したブルの洞察は、あまりに先鋭的で、当時の国際政治学会では異端視されました。しかし、1985年の彼の没後に、大いに注目を浴びるようになったのです。


「悪しき中世的」な現象も
しかし、今の時代に中世的現象が多く生じていることが、そのまま中世回帰の肯定を意味するわけではありません。「悪しき中世的」現象もすでに起きつつあります。
 今、挙げたばかりの3私的な国際的暴力の復活であるテロの常態化などは、その最たるものです。あるいは近年、アメリカが、日本の名だたる部品メーカーの幹部を独占禁止法に違反する「価格カルテル」などで摘発する事件が、オバマ政権時代から相次いでいます。これは罰金刑では済まされず、企業の幹部たちは、アメリカに上陸すれば逮捕され、多くは刑務所に収監されます。アメリカ資本のために、アメリカ政府は個々までの「日本たたき」をしなければならなくなっているわけですが、これは日本から見れば、もはや「より遠く」にあるアメリカまで出かけてビジネスを展開すること自体が、大きなリスクになっているということです。
 外部でビジネスを展開するだけで、ここまで苛烈な法的リスクが待ち受けているのは、非常に中世的です。
「より遠く」へ池場、中世社会がそうであったように、21世紀の現在においてもテロ事件に巻き込まれます。先述したように、2013年には、アルジェリアにあるBPの天然ガス採掘プラントの工事現場ばイスラム系テロ集団に襲撃され、現地で作業していた日揮の日本人社員10人を含む多くの人が命を落としました。
「悪しき中世」はこうしたミクロ的現象にとどまりません。たとえば、、ピケティが指摘した「新しい世襲資本主義」や、国際NGO団体オックスファムが言う「縁故資本主義(クローニーキャピタリズム)」が横行しているのです。
 オックッスファムが「貧窮拡大の一因として、大企業などが政府の規制や国際政策に影響緑を及ぼす『縁故資本主義』を挙げた。富める者の資産の3分の一は相続によるもので、43%は縁故主義に関係していると分析した」と日経新聞も報道したほどです。
 縁故資本主義とは、もともとはアジア危機の同族優遇が危機の原因だと欧米諸国が批判したときき使われた用語でした。しかし、現在は、欧米などのグローバル企業がその影響力を駆使して、政府に対して自社に有利な税制や規制緩和を働きかけることが富の集中の原因だと指摘されているのです。
 まさに、市場に任せろ、自助努力をしろと迫る社会が、中世身分社会と同じような状況になっています。こうした「悪しき中世」にどう対応するかも、「中世的)現象が起きているという自覚がなければ、何も考えは生まれていません。

「閉じる」経済圏の重要性
 重要なことは、中世システムの長所、短所を参照しながら、近代システムが抱える困難を克服するようなモデルを粘り強く構想していることです。
 たとえば、EU帝国や中国、ロシアが現在のままで、ポスト近代に耐えうるとは思えません。「陸の時代」の主役と思われた新興国も、今や経済成長にブレーキがかかり始めています。EU帝国もまた、テロが相次ぐとともに、難民問題に頭を痛めています。こうした情勢を見れば、決して「陸の時代」が安泰だとは言えません。
 現代は「海の時代」から「陸の時代」への移行期にあり、そのために「長い16世紀」同様、不動のドルを動かした1971年のニクソンショック以来さまざまな混乱や秩序の危機が起きているのです。「長い16世紀」では、宗教改革が起こって、プロテスタントとカトリックが血みどろの闘争を繰り広げました。ルターの登場から対立を集結させたウエストファリア条約まで、およそ130年かかっています。
 現在起きてるシリアの内戦、ISのテロ活動などを見ると、その姿は、宗教改革の時代の混乱と重なります。だとすれば、今回の危機は1971年のニクソンショック、あるいは1974年のニクソン大統領弾劾以来50年も経っていないのですから、その集結には、まだ数十年単位の長い時間がかかると見るべきです。しかしそれをふまえても、なお「陸」の優位性は変わらないと思います。もはや、、無限の膨張が不可能なことは明らかなのですから、ポスト近代システムは、一定の経済圏で自給体制をつくり、その外に富(資本)や財が出て行かないようにするが必要です。その条件を満たすには、「閉じていく」ことが不可欠になります。

「貨幣愛」をすて切れない人は病院か刑務所へ
 そして、十分に「閉じる」ためには、経済的には定常状態であることが要請されます。現象だけに着目すれば、すでにゼロ金利、ゼロ成長に突入している先進国は、意図するかしないかにかかわらず定常状態に入っていると見ることもできます。そもそもゼロ金利は「理想の社会」なのです。日本とドイツは、これ以上生産力を増やす必要がなく、必要な資本が満たされた社会に到達したのです。それを示すのが両国のゼロ金利でした。ケインズは1930年に著した『わが孫たちの経済的可能性』という論文のなかで、百年後には「ヨーロッパとアメリカにおける平均的な生活水準はおよそ4倍に引き上げられている」と述べました。
 1930年当時のヨーロッパとアメリカの一人当たりのGDP(生活水準を表す代表的な指標)は、4641ドル(1990年国際ドル価格表示)です。一方、現在の日本は23569ドルと推計され、1930年の欧米の水準の5.1倍となっています。日本の経済状況は、ケインズの予想した通りになっています。
「経済問題は、百年以内に解決されるか、あるいは少なくとも解決のめどがつくであろうということである」とケインズが言ったように、日本やドイツは「経済問題、すなわち生存のための闘争」という「最も切迫した問題」から解放されたのです。

       水野和夫 『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』より転載
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 本屋に行くとまあ大抵は何か4-5冊買う。特に蔦屋や湘南Tサイトのような充実した品揃えの書店に行くと最低でも3-4時間は暇が潰れるし、スタバのような喫茶店とか小洒落たバルやレストランが併設されているような場所ではできれば買った本を読みながら1日ゆっくりとしていたいと思うほどだ。昨日も5冊2万円弱買ったが、経済書なんてのは比率が低くて1割未満がほとんだ。買う本で値が張るのは、大抵は画集とか写真集、売れない哲学書と翻訳の文学もので、1冊が3000円とか5000円とかするものが僕の場合には大半で図書館には費用対効果で置いてない本ということである。最近僕が強くハマっているのはロベルト ボラーニョというチリの作家である。ピンチョンやプルーストに並ぶ世紀の天才という誉れ高いが残念ながら50歳で夭折した。こんなことを書いても99%の人が絶対に読まない作家だし、そもそも「アメリカ大陸のナチ文学」などという架空の書き手の人生と作品集を作るという、おぞましくもどこか切なく滑稽な架空の文学事典を企画する、しかもそれは結婚して子供が出来て食うに困って嫌々書いたそういう作品であるという点で、実に100%天真爛漫な詩人の仕事であると思われる。
 チリ空軍の大尉が飛行機を飛ばして大空に詩を描くというインフルリアリスモという文学は、オクタビオパス(ノーベル文学賞受賞のメキシコの詩人、シュールレアリスト)を徹底して批判したという意味で反体制的である。この一点だけをもってしても読むに値すると僕は強く感じたので、読むのがもったいなくてしかたがないので、わざと行くたびに1冊ずつしか買わないのだ。全集が白水社から全8巻出ているにもかかわらず。遺作となった「2666」は10カ国語に翻訳されている。世界中の誰もが彼の文学を理解できないという点をもってしても実に偉大なのだ。それに比べると経済や政治マターなんて実にちょろいねえと僕も水野もきっと言うだろう。マジに考えるだけ時間の無駄である。算数の下3桁ぐらが合っていれば生活に困らないという点で単純なんだから、バカでも解ける問題なんだろうとは思うが、そういう風に書くと風当たりが強いのね。そういう人は僕より先に病院か刑務所に行くんじゃないのかねえとも思うが、別に他人がどうでも興味がないので構わない。
 さて ツレズレハナコという女子の料理サイトとレシピ本は秀越である。旦那さんがなんと結婚後4年で急性胃ガンで夭折した(42歳)。そういう不幸を乗り越えて、♀一人で生きる、一人で酒を飲んで料理を楽しむという♀の一人暮らし(solo life)を書いている。結婚しようとしまいと最後は女子がsolo lifeになる確率は日本では♂の4倍あるのだから、堂々としているという点で♀は凄いねと思う。僕も見習って、真面目に料理と洗濯と掃除をしているのだね。実は相場より面白いとも思うね。今日のランチは、お赤飯とトッピング満載の冷やっこ。うずらの卵、シラス、ミョウガ、紫蘇、葱、胡麻、に超高級な醤油(200cc 4000円!)とシンプルだけど旨いねと思う。

 梅雨本番で伊豆山は雲の中にあるので、周囲は常に昼間でも真っ白な霧で視界不良、100メートルもないと思う。昼でもライトをつけないと運転が危ない状態がこの時期は起きるようだ。近くの交差点で新車のクラウンが横転して亀をひっくり返したように反対になって通行止めになっていた。狭い山道をスピードが出ているとクルッと横転してしまうのだろう。ガードレールがあったので助かったようだが、無ければ数10メートル落下して死亡事故になるのだろうと思う。僕が4WDを増車したのは生き残る確率論を挙げるためだ。林住期をsoloでも快適に生きる。僕の毎日のスタイルだ。

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