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Channel: 猫次郎のなんたらかんたら書き放題
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地味な相場師の簡単な稼ぎ方

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6675  これで5回転目かな?

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発会に買って、5本戻りの翌週を売る。


  熱海市内でリゾート移住が増えていると不動産屋の店長が言っていた。この店長とは6年前に函南の山頂にある熊谷組がバブル時に建てたベラヴィスタというリゾートマンションを850万で買った時からの付き合いで、僕は彼の店で3軒買って、1軒売った長い付き合いの人だ。おそらく日本で一番たくさん今までリゾートを売った男だろうから、熱海にはむちゃくちゃ詳しい。客の懐具合を知悉しているから無理押しなんて絶対しない良い営業マンで、部下40名を転がして、年間500軒ほどの不動産を売買仲介しているから、熱海に転出、転入した人の情報をがっちりつかんでいるようだ。値の落とし所をちゃんとわかっているから二度、三度とリピーターが多いのだ。横浜に自宅があるくせに古希を超えても熱海の社員寮に住んで休み無しで働くのが好きな真面目男である。役員だからなにをしても勝手が効くのだろう。酒好きでいつも赤い顔をしている。団塊ど真ん中で成功した口である。
 高額物件は中国人のフロア一括買いか法人の利益処理、低額物件は個人の老後暮らしとはっきり二分されている。500-1000万ほどの低額物件は、退職金に手をつけないで手元の小遣いで買える程度の物件だから都内や近郊に家がある比較的ゆとりのある層のセカンドハウス需用というのが大きい。きっとハルトモさんのようなゆとりがある遊び人で、遊び用(温泉とかゴルフ用などだろう)にあまり広くないが泊まるには十分で温泉があるような物件が人気で、回転が早い。売り出すと3週ぐらいで相場値ならすぐに売れるそうだ。少し広い物件、70-100平米クラスの二人用の定住物件も販売の約3割程度を占めるという。このクラスだと管理費も安いし老人が二人で生活するにはコンパクトだが十分で、駅近とかスーパー付近が人気で10-15年で1回転する。60で買って75で売って老人ホームか病院へ言って死ぬというコースが大半だろうと思う。
 定年後、大体50代後半から65歳ぐらいまで、まだ運転に支障がない元気なシニアの夫婦の定住物件で、畑がしたいとか田舎暮らしに憧れるタイプはマンションではなく一戸建てを買ったりもするが、なかなか維持に苦労するケースもあって、玉は余り気味で捨て値で再販されることが多い。都心と比べて温度差が激しいので(冬の-5度と夏の35度)、家屋の痛みが激しいのだ。木造だと5年程度で相当にガタが来て補修費がすごくかかる場合が多い。800万で土地付きの中古を買ったら、補修に1000万以上かかったなんて笑えない話しが普通なのだ。再販しようにも全く20年も内覧が一度も無いなんてことになりやすい。土地の値段以上は期待しても無理だろう。坪だと2万とかが普通だから。土地100坪で40坪の中古木造だとまあ200万ぐらいでしか値がつかないのね。
 でも横須賀の不便な山の上の中古木造を100万で買って、自分で快適に補修して、週に3日だけコンビニで働いて現金を確保して自炊するノマドラライフの30代独身女子という人の話しを雑誌で見たから、日本人の労働観と生活感は確実に裕福に非金銭的に変化しつつあるなあと思った。従来の価値観の真逆を行うことに躊躇が無い賢い若者もいるという証拠である。金があまりなくともゆたかな時間と環境を楽しむ生活は、既に資本主義の限界を露呈しているなあと思う。

 老人の増加と労働人口の減少で、今後の福祉資金の枯渇が予想されるが、増税に限度をつけるか、給付を制限するか、その組み合わせしか方法が無いのだから、受益者にはマイナス効果があと30年は続くことなる。あと30年すると現在50代の人はほぼ全員鬼籍に入るから老人数が減少しはじめる。それまでは福祉は期待できないから、老人は長生きしたいなら自分で稼いで金を作るしか生きる方法がないことになる。それでも介護や飲食サービス業、輸送などは若者の成りてがいないから老人でも身体が動けば職場はあるだろうと思う。
その点で相場は身体はあまり強くなくてもちゃんと眼が見えて数字の計算ぐらいが出来ればアホでも可能だから、もう少し人気が出ても良いと思うが、昨年までずっと個人は売り越し基調で、逃げて行く人が多いのだ。まあ勝てないので諦めて撤退する人が大半なのだろうが、基礎のやり方を知らないまま死んで行く人が9割以上なんだから、この国の金融教育はまるでなっていないねえと思うな。愚民化政策で殺すことしかしてこなったせいだろうと思う。

 諸外国の株式市場で指数がずっと史上最高値を更新し続けるというのに、日本は1989年の高値のまだ当時の2/3程度に甘んじているのは、国内需要が弱い事に尽きるだ。老人たちが市場から退出して、新しい人たち中心に市場が出来てくれば、値動きにも少しは元気が出てくるのかもしれない。
連騰の史上記録が起きたのはそういう予兆なのかもしれない。2020年までは驚くほど強い相場が続くと長期グラフは示旬しているように僕には見えるのだ。100円幅の長い陽線が3本ぐらいは楽勝で出るような、そんなスケールの相場が今年はやってくると思う。
 日本中である部分の人にとれば金が余って余って仕方が無い。ロールスロイスドーンが売れすぎて納車が間に合わないとか2000万の船旅が売れ過ぎで予約が取れないとかそういう景気の良いニュースが年末を待たないで新聞に出ると思うな。そういう奢侈品は不動産や株の相場の上がりで買う人が大半である。
 資本主義消滅の移行期的混乱を切り抜けるには、大きく振幅するうねりのほんの一部を切り取るそんな単純な動作が少し出来るだけで良いのだ。ゆっくり2週間で1回転ぐらい、ほんの10枚未満で、同じ銘柄をクルクル回転させて分割売買することを覚えるとお金はいつでもいくらでも稼ぐことが出来ると思うな。1日15分か20分。月に21日稼働で手取り300万。そういうお気楽な暮らしが地味な相場師なら可能だな。

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