ここ数年、低位株投資は2013年以外は大体が不発だった。なかには2、3倍に上がるものもある程度
出たには出たが、そこで天井して行って来いの元値に帰ってしまうものが大半で、下値を切上げながら2段、、3段と上げすすむものは実に稀だった。ベトナムさんは上手に取ったようだが、4100を同時に狙っていて2017年の夏にすこし買ったら500円以上に上って倍化達成した。僕は乗り遅れて諦めた。手がどうも合わないことばかりで、何だろう、いつもとちがうねと感じることが多かった。その感じはきっと正しくて、実は戻りの短い相場だったのだ。だからその後には大きな下げが待っていた。(現在のことである。)低位株の値位置はリーマン・ショック時と大差ないものが実に多い。これからまた最安値に突っ込んで行くことだろう。
現在空売りしている5301などが数少ない大化けの一つで10倍に化けたところで、天井した。(と僕は思う。)
上らない株はあるが、一旦あがった株で下がらない株はない。伊達に1200枚も酔狂で毎月のグラフ更新をしているわけではないので、指数が(特に225が)23年ぶりの新高値に進んでツレ高で上げていたものは、高値で利食い急ぎの動きがでれば御辞儀を始める。全体に物色意欲が強いならある程度の日柄(3か月の整数倍が多い)で下げ止まってまた再び高値を取りにくる。ここで最初の高値を上抜けすればしばらく上伸して新高値に進むが、抜けないと2番天井となって、あとは酷しい下落が待っている。
一端、大天井した株価は、底入するまで下げる続けるという値動きの特性があるのだから、半端な安値で買いつくと引かされて大損になることが大半だろう。現在の状態はまさにそれで、指数に吊られて10月2日前後の戻り高値で買いつけた人がその後どーんと下落して水浸し状態で四苦八苦している所だ。
だから、一旦天井した相場は、売りで取るほか手立てがない。無論、純空である。だから一番簡単な投機とは、何が今天井しようとしているかを、長期グラフを書いて観察することだ。だから1000円、2000円、3000円と低位株投資とは無縁の値ごろのものも常に月足グラフを書く必要があるのだが、そうは考えない人が多くて驚くほどだ。
彼等の発想には「売る」とは現物株を売る事しか発想にないのだろうと思う。だからどうしても相場をするということは必ず買いから入る事を意味している。すると不思議なことに目先天井しておちてきた株価を「ここが押し目」と勘違いして買い付ける。ところがその後株価はズルズルと下り続けるので、それにつられてイヤイヤ買い下がる。典型の引かれナンピン地獄の入り口となる。
彼は初歩的な試し玉の操作を間違っている、というかできずにいる。-1と買って様子を見て止まるかどうか?止まるのならそっと-1と買ってもよいかもしれないが、止まらないなら1ーとなげるのが巧者の操作なんだが、無理矢理ー1と重ねてしまう。ダメですよ、それは強姦で気持ち良くない!
無理矢理 ー1。これでは上達することなど100年経っても無理だ。何度やっても損がどんどんと拡大してしまう。やがて数10回やってみて、ほとんどが失敗で大損となって、新たな「ナンピン否定論者」が生まれる。(爆)是を業界用語で「ヘタなナンピン、素寒貧」と言って笑いのネタにする。
じゃあ、うまいナンピンってなんだろう?試しを 1ー、と損切りして何度でも重ねて止まるとまで落とし続ける操作の後に、止まりそうと感じた瞬間から重ねて行くのが上手いナンピンである。難しいのでまず出来ない。3年じゃムリだろうと思う。事実20年やっているベテランのはずの竹井さんも出来ないで海運で大損した。見た目の譜では、下手と巧いは表面上では同じに見えるのだ。そこには微妙な時間の差異が入っていないからである。(俺って頭良いでしょ?ウフフ)
そこで更に頭の良い相場師が考えたことが、新値という表象である。こればかりは新値をとる以上は、相当の時間の経過を経験的に含んでいるのだ。だから場帳が重要とプロは言うのだね。ここまでたどり着かない人の比率が90%以上だ。500名以上同じ方法でさせているから統計的には信頼できる。
僕は初心者に必ず言うのは、「場帳をたくさん書け」ということである。「たくさんって何枚か?」と言えば4本値で最低3万枚。
そう言うと、全ての人が信じないか無視するか諦める。「諦めて」相場を辞めれば損が止まって当人はラッキーだ。一件落着。ところが無視してそのままやると大損して破産する。これもラッキーで、失くした金は残った人で分け合うからだ。
結局は相場というものは、誰かにラッキーを回遊させるゲームなのである。その誰に自分がなるかはとても切実で重大な個人的な差異なんだけれども、、、(笑)