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Channel: 猫次郎のなんたらかんたら書き放題
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歩け、歩け、歩け

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奥湯河原

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万葉公園

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ヨットハーバーのデッキで休憩

 九州の地震から1週間が過ぎている。この間の災害報道を連日見ているけれど、中越、阪神から東北、今回の九州と今まであまり地震の起きなかった場所でも近年では大地震が起きているという事を考えると、我々の人生の時間と地球の時間のスパンの違いに改めて気がついて50年や100年は地球にとれば瞬きのほどの一瞬なのだから「災害は忘れた頃にやってくる」という先人の教訓こそが貴重なのだなあと思う。「災い転じて福と為す」という格言があるけれども、今回の地震でも多くの人が被災しているが、それが転じて福となるような契機になったら良いねと思う。僕も田舎暮らしをし始めたのは、前回の地震で大家さんに家を追い出されたからだったが、それが結構その後の楽しい暮らしに繋がっているから災害が一概に不幸だけを呼ぶとは限らないと思う。ピンチはチャンスでもあるんだね。まあ個人の発想の柔軟性や対応能力に尽きると思う。普段からそういう力がついているとなんとかなるものだろうと思うがそれには普段はヒラヒラ遊んで暮らすに限るねと思うが、実行する人はほとんどいない。多分したいが出来ない人が大半なのだろうね。気持ちのゆとりが無いのですね。
 日本人の人生が80年になったのはここ半世紀の事で、それまでは50年だった。その50年のうちに一人前に仕事が出来る時間はたったの35年ほどだったろうが、それが60年に2倍になった事で随分と日本人の時間感覚は伸びたという事になるのだろう。伸びた事で良い事ばかりでは無く困った事も起きている。熱海は老人化率が43%を越えるから、人口3.2万のうち15000人ほどが65歳以上の老人である。すると若い人の多い地域とはムードや風情や時間が異なるから、町全体もどうしても「ぼやけた感じ」が強くなる。セカセカしない(出来ない)し、ある意味で温くて鈍い感じが強い町である。歩くのも話すのもゆっくりとしているし、動作も鈍いから、きっと毎日全員が温泉に入って気が抜けた生活をするという共通項があるせいだろうか?とも思う。僕も温い温泉に毎回15分ぐらい、一日に平均で2回ぐらい入るのだが、体温が上昇して食欲が出て元気で明るい気持ちで生活している。毎日眠くてやる気なんてちっとも起きないから、仕事なんてどうでも良くなる。仕事というのは大半がお金儲けの事だから、そんなものはこの町では必要がほとんど無い。住む場所と食べる事の金がなんとかなるとどうにか生きていけるからだし、必要以上に有っても使い道が全く無い。つまり金が有る事にほとんど意味が無い町なのである。
 運動しないと肥ってばかりで困るから、昨夜も6キロコースを90分のペースで歩いているが、半分は山道の昇りだから、一周すると汗が吹き出る。山頂から海まで、海から山頂までを円弧を描くように夜に歩くという変な運動のしかたをしているが、同様の事を同じ時間帯にしている人にはまだ会っていない。もう20回ぐらいは同じことをしているから、きっと僕のような事を夜間している人はいないのかもしれない。クロワッサンという婦人誌をマダムがもう30年も買っているのだが、これは婦人の実用誌で、今回は運動について書いている。早歩き3分と普通歩き3分を交互に10セット繰り返して1時間歩くという運動を推奨しているのだが、これが実にキツいから3セットで最初は脱落する。山道を早歩きしているといつの間にか下りだと歩きというよりジョギングになって登山靴で足首を固定しているから走り難い。僕は計測はi-podの音楽を1曲ごとに走ったり歩いたりしているが、曲ごとに時間の長短があって、キースジャレットなんて18分なんてのがあるので、そういう時は1/3ぐらいで無視して歩く。やはりダンサブルでリズミカルなほうが歩行時には合っていると思う。この運動の休憩時には牛乳を飲むと破壊された筋肉が新たに組成されて身体がスーとなるらしい。だからイオンに夜間に1Lのミルクパックを買いに行って、それをリュックに入れて運ぶのだ。3キロぐらい色々と買うと結構重いのね。肩に喰いこんで走ると重い。山道を夜間、黄色の虫のような格好の登山靴にヘッドランプのオッサンがジョギングしているという変な光景だから、普通の人はきっと近寄らないと思う。リュックの中身は図書館の本になったりもするから、2-3冊読んだらブックポストという夜間用の返却ポストに入れて帰ってくる。僕の行動はちっとも合理的でも経済的でも論理的でも無いのだが、だからと行って誰も困らないのだからそれでも良いと思う。人がしそうな事は全部避けるという癖のようなものが僕にはきっとあるのね。(爆)
 周囲で鬱病とか軽いノイローゼになる人が激増しているようだ。大半が真面目人間でお仕事はきちっとなんでもやる人が多い。頭もまあまあ良いのだが息抜きをするのが下手で、ジョークが効かないタイプに多いと思う。効率とか効果とか頭の中でいろいろ考えていつも忙しく働いている割には貧乏で、僕より金がある人には有った事がないから、いくら考えても学校で教わった事をやってみても人生は金にはならんことがわかっていない人が大半なんだろうと思う。それをからかうと悲しい目をする.(爆)鬱病になったら、歩くのが効果的だ。歩いていると何も考えなくなる。そうなるぐらいたくさん歩くと良い。考えている事自体の無意味さに歩いているとやがて気がつくという効果が誰にでもあると思う。熱海も良いが、湯河原の川沿いの歩行は気持ちが良い。水があるときっとマイナスイオンがあるせいだろうか、疲れたら万葉公園の「こごめの湯」がお薦めだ。ガーンと効いてすぐに昼寝が出来る。歩いて疲れて昼寝して美味しい夕飯をゆっく食べるような暮らしが出来る人は「鬱病」とは所詮無縁である。



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