8011 三陽商会が本日、上場来安値147円をつけている。BPS518, 4円配当だが、赤字だから今後無配になる恐れは十分だ。今年からバーバーリーを撤退したから売り上げ急減で赤字化したという事で、それでも今すぐ倒産という事もないんだろうと思う。社員の2割をリストラで切るという事で、これもまた時代かねと思う。
訳有って、30年ほど前には商売の関係でおつきあいがあったので、企画部の人とは仲良しだった。彼はどうしているのかなあと思う。
業績の悪化でここにきて安値で下に切るものが増えている。景気循環株の中でも、低位株はずっと長期間無配で赤字のものがあるが、僕は機械株が好きで長いグラフをずっと書いている。6218のエンシュウとか6205のOKKとか工作機械株は好きで何回も何回も月足を書いているものもあって、同じものを4回ぐらい書いている場合もある。一番長いものは、1969年、僕がまだ14歳の頃のものがある。余りに長いので(全紙で3枚分)写真に納まり切らない。
写真の6218は
1971 安値 85
1975 80
1983 190
1989 高値 1190
1992 安値 274
2001 55
2006 戻り高値 457
2009 安値 41(上場来安値)
2012 59
2013 戻り高値 233
2016 52
こんなような安値と高値を交互につけておよそ50年、「半世紀をかけて壮大な行って来い」となっている。別段6218に限らないで、戦後経済の成長を全て吹き飛ばしてバブルの頃の1/50とか1/100に叩かれたものだってかなりあるから、高値を買った人は全員が大損になっているのが当然だろう。高値は売るものであり、安値は買うものだが、それは潰れないという前提で初めて成り立つ。
それでも僕は2000年の安値を買って2005年の高値を売ったし、その後も2012年の安値を買って
2013年も戻りを売って、それぞれ毎回3-5倍の利食いになったほうだから、平均的な強気の投資家の例外中の例外という事だろうとは思う。それでまた50円台になってきたので今後は突っ込んだら少し試し玉を買いで入れてもまあいいかとも思うが、まだ早いから急がない。
上級者は実にひきつけてゆっくりと買うのだから、もっと引っ張って大きく突っ込んだ後でゆっくり拾うほうが後が早いし楽だから悪材料が出て、8011のように上場来安値を切ってから買っても遅くは無いだろう。41円を切れば30円台だから、少し戻れば100円で3倍に化けるということになる。
それまであと3-6ヶ月はかかるかな?と思えば、その間はまず買いを遅らせるために異銘柄6135をとりえず642で1-と売っておく。「戻り売り」ということで6/28に488の今年の安値を取り、そこから月足陽線2本で650まで戻ったから50円幅で売り上がればどこかで多分お辞儀になるんだろうということだ。
きっと6135が崩れてまた488を下に切ったぐらいから 6218だっていっと52を切って41になって、そこで止まらんと30円台に入るんだろうから、ぞれは8011と同じである。だから8011の場帳をつけていることが大事で、上場来安値を何本連続で更新するか?というような癖を見ている人は、買うにしてもゆっくりと買う。
6217が次に高値を取るのはきっと早くて2020年頃だろう。その前に41を下に切ることがきっとあるんじゃないか?とも僕は思う。長いグラフをたくさん書くとそういう値動きに玉を乗せるということが相場をする簡単な方法論だというのが理解できるようになるが、その操作が出来るようになるのには最低でも基礎を固めて10年では無理だろうと思う。