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Channel: 猫次郎のなんたらかんたら書き放題
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沸騰点 摂氏37度 勝沼付近

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14年物  樽熟成の貴腐ワイン  日本酒用の麹を使用した甘口です
蔵本直売で200本限定販売

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富士吉田 うどんの三浦屋   肉つけ汁うどん  肉は馬肉です

ローリー ロング  2  
1952年ピッツバーク生まれ 2017年ラグーナビーチ没
 
 彼は「没個性的」であろうとした。聖書の観光客や聖書の遭難者向けにガイドブックを書いた。身体に「タツゥー」を二つ施した。
右腕には彼の探求を象徴する破れたハート、左腕には彼の仕事を象徴する燃える本。また、「口謡」詩を試みた。それは絶叫でもオノマトペでもなく、聖書に対応するがその一部ではない部族に似たゾンビたちの言葉遊びでもなく、幼年時代や恋愛を思い出す農夫のつぶやきでもなく、この世の終わりのラジオのDJのように熱く、親しげに語る声なのだ。そして彼は、何かを学び取ることができるが、アメリカのラジオの電波に乗って流れる「没個性的な声」を認識できるかどうか確かめるために、「ラジオのDJ」たちと友達になる。口語的でドラマチックな声音。全身が目の人間が、全身が耳の人間の意識を身につけるまでさまよい歩く。こうして彼は何年もの間、教会から教会へ、家から家へと移動を続け、他の者たちが本を出してる間、本を出す事もなく出世もせず、しかしオルソンの理論や他の「理論」の泥水に潜り、疲れていはいるが目は見開いて、(本人の意志に反し)詩人を父に持つ息子にふさわしく書き続けた。
 ついに地下から現れたときは別人にようだった。以前よりも痩せ(身長185センチ、体重60キロ)、老けていたが、「大いなる道」へと続く、少なくとも早くそこにたどり着けるはずの近道を既にいくつか見出していた。そのころ彼はテキサス審判の日教会で説教し、かつては漠然としたその政治思想は今や秩序立っていた。アメリカ復活の必要性を信じ、それまで経験されたものとは何もかも異なるはずの、その復活の「特質」を「知っている」と信じていた。また、アメリカの家庭とそれが多様な真のメッセージを受け取る権利、シオニストのメッセージやFBIに操作されたメッセージに毒されない権利を信じ、個性とアメリカが新たな活力をもってふたたび宇宙競争に着手する必要を信じ、不治の病が共和国の体の大部分を蝕んでいること、外科的手術を施す必要があることを信じていた。オルソンを忘れ、父親のことも忘れていたが、詩のことは忘れず(短編と詩と「思想」からなる『ノアの箱船』と題した本を出し、成功を収めた)、南西部に自分の主張を広めることに専念した。それにも成功した。彼の言葉は人々に届いた。ラジオの電波に乗って、ビデオテープを通じて。実に単純だった。過去はますます早く消え去っていったが、ときおり、真の道を見つけるのにあれほど骨を折ったのが信じられないと考えることもあった。    (続く)
     『アメリカ大陸のナチ文学』   ロベルト ボラーニョ  より転載

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 男子と女子は多くの部分で身体も脳の反応も非対称だから、感覚的な事や情緒的なこと、そして特に時間的な事が全く異なる要素できっと出来ているんだろうと強く感じることがよくある。それは身体の構造上の機能差、器質上の性能差に起因しているように思う。妊娠と出産が代表例で、人間の臓器のなかで卵巣ほど劣化が早く激しい臓器はないということで(ある婦人科の高名な体外受精医の話しだ)、子供を生むなら早いほど安全で効果的であるというのが既にわかっているにもかかわらず、そういう社会的な誘導政策を高校生ぐらいの若い女子に伝えて改善策を取ろうというような女性政治家をあまり聞いた事が無いのは何故だろう?論理的効率なら早いにこしたことはないのだから、露骨な少子化防止対策をするなら、15歳で2000万ぐらいの出産奨励一時金でもつければ(20歳まで1年で200万づつ減額するようなシステムなんてどうか?)貧乏人ほど子供を毎年生むということが起きるだろう。効果のないオリンピックなんてやるのに大金を使うぐらいなら、もっとマシな国体の未来を左右するような問題に金を使うような大きな翼の政治家が生まれないのは何故だろう。アホの代名詞阿部のように前世紀のオバカな愚作ばかりを繰り返すから日本がどんどんと滅びて行くのだろう。まあ、それでも5年も愚作を言い続ければ、相当の馬鹿だって気がつくのだろうからそろそろ支持率に大きな陰りが出るのは当然で、念願の憲法改正まで保つかどうかは怪しい情勢になってきているようだ。
なんでもそうだろうが、物事の勢いというのは一端決まるとなかなか逆転するのは難しい。流れの通りに進むのが大衆の予定調和だとするのなら、このままなし崩しに崩れていくのが自然という事ナノだろう。籠池劇場にしても、文科省次官劇場にしても直接内閣府のスキャンダルなのだから、内閣官房の権力の問題点という共通項があるんだろうな。一番の高笑いは、洪水被害を地元で受けた麻生あたりなんじゃねえのと思う。

 甘糟りりこの小説を終末に2冊読んだ。1冊は3人の中年女子の不倫話しが湘南と東京で展開する「たられば」小説なのだが、元来女性週刊誌の連載ものだから読者の意識レベルは最初から期待できないから、自分は安全な場所にいて、小説という虚構での憂さ晴らしの「こんな非日常があったら主婦は気晴らしになるかも、、、」というような筋書きで大半が進む。だから「韓流スター」似の若い誠実な在日男子をセフレにして離婚した中年女子が母子家庭を支えながら地味に働くとか、大学時代の憧れの女子が金持ち奥様になっているのをクラスメートが同窓会で口説いて不倫に持ち込むが、こんどは奥様の旦那の会社が倒産して、夜逃げになるような状態で、「転落ストーリー」でザマアミロ的なカタルシスの発現期待とか手法としては実に幼稚である。まあでも読み手が喜べばそれで良いのだから、あまり漫画のストーリー批判をしても無意味なのだろうかとも思う。小道具としてレプタイルのバーキンが出てきたり(300万のクロコのバーキンを150万で下取りするとか、、)湘南の辻堂の大黒屋という老舗のトンカツ屋が出てきたりと一応事実を踏まえては書いている。こういうのは借り手が多いのか、函南図書館には6冊ほど蔵書があるのに、ボラーニョなんて1册も置いていないのだから、マジ司書の質を問われるというものだ。
はやり地方都市の文化行政なんて所詮なこんなもんなんだろうねえ、、。僕は5年で120万ほど函南町に固定資産税を払っているので、熱海に引っ越しをしても堂々と隣町の函南図書館で年間200冊ぐらいは借りていると思う。マダムのいない4日間(火曜から土曜まで)の自由な時間はほとんど本ばかり読んで暮らしているからだ。テレビはたまにニュースを見るのと(週に数回)、音楽代わりにyou-tube をつけるくらいだ。ビデオも映画もこのところ全く見ていないし、別段見たいなあとも思わない。20代の頃、毎日3本も映画を名画座で見ていたのが嘘のようだ。
 さて月曜は毎年好例の桃狩りに山梨、勝沼に出かけて共選所を3つ回った。13号の巨大桃を僕は2ケース買ったが、昨年は7月7日に同じコースを逆回りで走っている。富士山を時計回りで1周290キロ。7.8キロ/L
大人4名でフルタイム4WD、荷物たっぷりで山道をガンガン踏んで抜きまくりにしては宜しい燃費だと思う。
ルートは沼津、富士宮、139経由で富士吉田、勝沼、山梨、大月、富士吉田、御殿場、沼津というルール。
外気温の最高は37度(勝沼)で沸騰していたからアイスばかり買ってなめていた。山梨市の醸造元で3代目の杜氏が日本酒用の麹で14年ものの甲州葡萄の貴腐ワインを作っていたので買った。甘口だが絶妙に旨いというマダムの評。酒と果実と野菜を買いに1日遊んでいる。平和な老後がすぎて行くなあ、、。


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