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遠い山並みの光

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 小田原厚木道路を東京方面に走っていると、遠くに丹沢の山並みが見える。少し今は無彩色だったものが淡いピンクに変わりつつある。春が静かに近づいている。カズオイシグロの「遠い山並みの光」という随分昔に呼んだ好きな小説を思い出す。日本人というのは季節の移ろいと花鳥風月で感覚や感情が自然に育まれるはずだから、日頃からそういう自然に接していないと狂うのだと養老孟司さんは書いている。だから1年の半分を田舎で、もう半分を都会で仕事するぐらいでちょうど良いと参勤交代の必要性を結構真面目に書いている。「誰だってそうしたいのだけれど、生きていくだけで精一杯でそんな余裕はありません。」というのが多くの人の本音なのかもしれない。まあそういう人がいても当然だろうなとは思うが、人は人、自分は自分と考えれば、好きなことをして暮らせる人はとても恵まれている。だからその事実に感謝して、それが出来ない人の分までたくさん楽しむのがその人の分相応なんだろうと思う。

 都市という空間も時間も、人間の脳が勝手に作り出したものだからすごく歪な構造になっている。自然を徹底的に排除することから、資本主義のサリー(系)に従った秩序を人間は脳の構造の投影として都市空間に作り出した。だからどこかで人間では出来ない何かと決定的な不都合を生み、それが摩擦となって様々な弊害を産んで行く。鬱病とか精神病にかかる人が多いのはきっとそういうせいだろう。熱海にMOAという農業団体がある。新興宗教の団体らしいが、大きな農園を持っていて、山一つ分の広い土地に自然農法で有機野菜とか無農薬野菜とかを作っている。信者で鬱病になった人をその農園の宿泊施設は受けれいているらしく、そこでしばらく何もしないで農業の軽い手伝いみたいな身体を少し使う仕事を2ヶ月ぐらいすると、自然に鬱病が治ってしまうという。これは人間や動物が持っている自然治癒力が効いて身体と心が回復するという事だろう。直す力が人間にはあるのだろうが、都会にいるとそれが狂う。だから旅行がしたくなったりするのかもしれない。

 相場も人間が勝手に作った電脳空間での取引という幻想だから、まあ交換の約束事に過ぎない。上手にやれば金になり、失敗すると金を失う。なんでもそうだろうが、商売には慣れが必要で、自分の特技や特徴を生かしてその人なりのやり方を繰り返し実行するというのが一番重要だ。1発2発当てたぐらいでは飯は食えないのだからそれで食うなら常に当て続けるか負けないやり方を身につける必要があるんだろう。売値>買値 という状態の価格差を無限に反復すること、それだけの定理を使用すれば良い。右辺と左辺の差異が最大化するように自分で工夫すれば良い。ただそれだけの事である。
 逆張りの買い下がりに関しての肯定、否定といろいろ意見があるようだが、要は上手いか下手かという個人差に過ぎない。人間は自分が出来ない事には否定的になるし、得意な事を肯定しがちというただそれだけの事だろう。まあどうでも良い事だねとは思うな。自己否定が出来ないという頭の悪い部分に実は問題の本質があるんじゃねえの?と思うだけだな。

物事はなんでもそうだが、上手い人は100人いてせいぜい数人、下手な人が90数人という分布である。自分がどれになるかという個人の努力の問題だ。
誰でも出来るなら全員が勝者になるはずで、そんな競争は元々あり得ない。勝者は常に少数で敗者は勝者の数十分の一のバランスだということ。

買い下がり、売り上がりの練習譜は値洗いでトータル+になっているようだ。ジワジワと戻ってそろそろ窓を埋めにいくのだろうか?まあ時間がたつと(きっと4-5週だろう)わかるかな?



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