SNSが普及して、個人や団体のコミュニケーション手段が格段に自由で低コストで実現されるようになった。インスタ映えという言葉が示すように今や誰でも自分をオープンに宣伝して、自分を売り出すことが可能になった。
当家の孫の小学1年と4年生は一日中、時間さえあればyou-tubeのひかきん(非課金という意味なのか?)を見ている熱烈なファンだ。将来はユーチューバーになって稼ぐそうだから、今やひかきんはJリーガーやプロ野球選手よりも現実的な小学生のスターである。彼こそ僕らの時代のビートルズそのものなのだろうと思う。
女の子はマセテいるからインスタ映えするような得意なポージングというのをする。この角度とこの笑顔が一番映りがよく自分を高く売れるというのを先天的に知っているのだろう。ガキのくせに恐るべしだと思うが、遺伝子の命令というのはきっとそういうものなんだろうと思う。
ネットが普及して人の繋がりというのもワイド化した。というかそれを上手く現実化することの出来る人が増えてきた。具体的な商売に使用するかどうかは別として、新しい関係性というのは新鮮な刺激があるものだから、マンネリ化した自分の従来からの関係性に新しい楔を打ち込むような効果があるんだろうと思う。ネットで知り合った人というのは、趣味や考えや感じに同期しやすい人が繋がる(別段、個別の政治的、経済的意見が同じという意味ではない)ことが多いのだろう。人は自分が嫌いなことは進んではしないものだから、気が合うとか波長が合うとかなんとなく好きだとかいう人が集まるのだろうと思う。
ブログを田舎に引っ込んでからも書いていたら、相場のやり方を教えろという人が相当数いたので自分なりに容易な良い方法をクドクドとここに書いていたら真似をする人が結構いて、そういう人が毎日たくさん見に来る。400-500人のアクセスがあるのが昨今では普通になったが、そういう人の中でテキストのやり取りをしているうちに道具の話や練習の話になって、いつの間にか電話をしたりして声だけは知っている友人のような人が徐々に増えて、そのうち会うようになったりもする。みんな会えば立派な人ばかりでこちらはプー太郎だから恐縮してしまうのだが、みなさんお金を儲けるのに一所懸命で、あまりお金を浪費することに努力しているような人は稀である。もうずっと22年ぐらい前から僕はそういう人がしない事や人が批判するような事が一番面白くて、そればかり書いてきた。消尽するという事は資本主義の実は救世主なんですぜ、ということに気がついたので相場専業になったのだ。
日曜日に変態会議というのを初めてやってみたのだが、一番の楽しみはハルトモさんに車券師の話を伺う事だった。彼によれば、(回数を)やらないことがポイントで、1日の10レースのうち1つか2つしか張らないそうだ。それで10回に1回ぐらいしか勝てないが、勝つときは必ず大勝ちということ。つまり100回やって1回大きく買って、寺銭の25%を上回る上がりを取るということで、2000万買って2300万取るという年間の資金の流れだと言う。そうだろうなあ、1回1万買ってずっと負け続けそのうち100回目ぐらいまでで170万取るという勝負なのだ。これと比べると、きっと彼にとれば株式相場も不動産賃貸も楽なお仕事だろうなあと思った。寺銭の比率がすごく低いのだから上がりを大きく狙う必要性が下がる。170倍である必要は無いから3倍になれば良いということだ。暴落時のトヨタはそういう意味で買ったのだろう。ポイントは必ず負け続けるがそれでも勝つまでは絶対に止めないこと。狙い方を変えないことが肝なんだなと思った。止めるのは勝った時だけ。つまり勝ち逃げが正しい方法論である。
こういう話を聞けるような人とは普段の生活では巡り会えない。SNSはそれが可能な魔法なんだなと思った。