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Channel: 猫次郎のなんたらかんたら書き放題
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通話

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雪を超えた人参。甘そうな香りがする。どうもありがとう。

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曇天の伊豆山 外気温12度、湿度98%

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ロベルト ボラーニョ「通話」
きっと誰もがまた恋をしたくなる、、、



外気温13度で雨、寒い!暖房器具をしまって、さあ連休が明けて暑くなるかな?と思っていたら大はずれ。熱海の山は寒いのだ。それでも外では鶯やツグミが鳴いているから、冬という感じはしないものの、梅雨寒という感じで暗くて重い空で気分も晴れない。
 ベトナムさんも観念して入院手術で頑張っていることだし、こちらはすることも無く、毎日マダムに御飯をシコシコ献上する毎日で、本日のブランチはキュウリとズッキーニのサラダと、クルミとベーコンのペペロンチーノだったが、少しカネツが強くてクルミが焦げたがなかなかイケタ。
ピンポンで宅配が届くと、今度は生徒さんが好意で「自家製畑で取れた冬を越した人参」がたくさん贈られて来た。馬ではないのでこれほど多くは食べきれないので、友人宅にお裾分けする。ホントに毎度御世話になりますが、みなさんあまり気を使わないでください。どうもありがとうございます。

 相場は利食い売りにはまだ安いし、押し目買うには少し高いで見送るしかないから、暇である。まあ戻りは鈍いし緩いから慌ててもしかたがない。クルクルするほどもうごかないものが大半である。こんな時ばかりだから、つものようにロベルト ボラーニョの御世話になる。50歳で死んでしまった夭折した天才詩人の遺作を舐めるように読む。一語一語読む。やはり松本健二の訳が僕は好きだな。「通話」という短編集でタイトルになった「通話」はBとXの恋の話である。

『 BはXに恋をしている。もちろん不幸な恋だ。Bは人生のある時期、恋に落ちた人なら誰でも考え口にするように、Xのためなら何でもするつもりでいた。XはBと別れる。Xは彼と電話で別れる。最初、もちろんBは苦しむが、よくあるように最後には立ち直る。メロドラマの台詞ではないが、人生は続くのだ。年月が流れる。  』

どう、実に素敵なイントロでしょう?すごい才能なのですね。もう虜になりますね。こうやって僕の5月は過ぎていきます。

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