バローロは高いよ!
本日札幌から珍しく年上の来客があった。相場を教えろというのだ。ランチを海辺で食べて2時過ぎに熱海駅に送ったが、あいにくの台風で羽田の5時のフライトは大丈夫だったのだろうか?
その後、僕はマダムの運転手で沼津まで走ったが、17時発の札幌行きANAは欠航と出ている。ということは彼は羽田で足止めということなんだろうか。まあ大人なんだからなんとかするんだろうが、運というのはどうしようもない。
せっかく来たので、長い月足と長い折れ線を見せた。月足は50年(1969-2018)折れ線は10年分、30銘柄ほどだ。全部僕の選定銘柄である。まあ巻物状なので広げると30畳ぐらいあるリビングでも狭い感じになるのがわかるはずで、なんで広い場所が必要かすぐに気がつくと思う。古の相場師は伊達に広い住居に住んではいないのだな。別に見栄を張るわけではなく、50年グラフを縦に時系列を合わせて3枚ぐらい並べて見るには、そういう面積が必要である。で金があればそういう家に住めるというだけの事である。金の使い途としては正しいと僕は思う。
普段使用している大理石の2.5メートルのテーブルも見せた。68万ぐらいだったと思う。横70センチの全紙を3枚張れば210センチだからそれぐらいの長さがないと1枚をテーブルでは書けないし、広げて一覧では見えない。折り畳んだら、2、3回ある天底の往復の比較は一覧ではできない。だからいくら高価でも道具は必要なんだな。感覚で飯を食うということはそういう事であり、感覚は道具の範囲でしか生まれないだけのこと。金持ち有利に何でも出来ているのだが、それに気がついて実行できるレベルに達する人も凄く少ないなと思う。まあどうでも良いことだが。
相場をしないと別段困るような人ではないし、お金がたくさんあるのだから相場なんてしないで良いから、金を使って人生をエンジョイしろよと説教しても年上だから多分僕の言うことは聞かないだろうなと思う。かといって100まで生きるのなら別だが、病気持ちにこれから長いグラフを1000枚書かすのはどうかね?とも思うので、主要銘柄を自分で選んで30枚ぐらい50年を書けと言っておいた。実行する最中で、自分なりにどう進むかわかるかもしれないからだ。
こうやって我が家には年に数人新しい人が遊びに来る。相場のやり方(つまり変動感覚と売買技術)を教えることは出来ないけれども、道具と準備と練習法ぐらいは教えることが出来る。あとは個人の取り組次第だと思う。