台風ハイという病気がある。自然災害があるとそれがすごく見たくなる病気。台風、高波、津波、地震洪水、火山噴火とか実は三度の飯より大好き。だから地震、雷、火事、津波、台風と国営放送の特別臨時番組にはかなり忠実にかじりつくほうだ。民放は熱心にやらないのでほとんど見ない。だから広告を見る機会がないので何がはやりで売れるのかよく知らない。他人の事は無関心だ。すべてネットや現物を見て買うから宣伝効果はあまり無いと思う。
直接被災された人は気の毒だなあとは思うが、身近な人が被災しないかぎり「文明が崩壊する様を見たい」という衝動はとても強く子供の頃からの憧れである。毎回義援金を少し送って終わり。まあ免罪符だね。Indipendent Day とか 日本沈没とか ノストラダムスの大予言、パンデミックや人類滅亡ものは無根拠に大好き。そういう怖いもの見たさみたいなものがある。ボランティアなんて絶対行かない。行っても邪魔になるだけだろし、悲しい気持ちに別になりたいわけではない。群衆との親和性はほぼゼロなんだな。どちらかというと襲う側に心理的共感があるんだろう。匈奴とか異民族の侵略とか宗教的な虐殺のほうが興味があるのだ。頭が文学しているせいだろうとも思う。
日曜日は熱海にもついに台風が来た。いつもなら135号を経て西湘バイパス経由で藤沢に湘南T-Siteに本を買いにいくとか天丼を食べにいくとかいうのが普通の日曜のルーティンなんだが、マダムが訪問販売の特別なオーダー靴が欲しい、それの場所は沼津駅前の雑貨屋ということで、雨の中、逆方向に25キロ走って靴を2足買った。僕は入場不可(予約した人しか入れない店)なので近所のユニクロでショートパンツを2枚セールで買った。マダムが4万円使う間に僕は2300円だ。男は経済的であると思う。頂戴した1万円のワインをマダムがさっそく飲んでいるが僕は3円ぐらいのウーロン茶を飲んでいる。(自分で紙パックを買ってボトルに入れて冷やしているから)その差異は3300倍、9990円!!バランスが良いとマダムは言う。(爆)
天丼を食べたくて伊豆屋に寄れば台風接近天候不良、河川増水で臨時に閉店、しかたないので西友で刺身を買って戻った。21時のニュースで、熱海のアカオというホテルのラウンジの巨大ガラスが破損でケガ人、藤田観光のホテルが浸水、車が10台ぐらい破損、135号でパトカー、救急車が波で破損、通行止めという全国レベルのニュースがあった。熱海は今日は被災で有名になったなあと感慨深い。全国区のニュースでは観光客がたくさん戻ってきた、混んで来たというのしかなかったので久しぶりのマイナーニュースが流れた。
数カ所、被災場所があったが、僕はまったく通常通りで少し帰りの山道がガスって視界5Mぐらいという程度、速度を落としてハイビームで帰った。翌日は家でマダムがレッスン。僕は引きこもり。先ほどまたマダムを駅まで落として帰ってきたが、今日はまた暑くなって観光客で平日でも人がたくさん歩いている。多分、高潮の影響で海岸は遊泳禁止、海の家(伊東と湯河原、真鶴など)は完全破壊されて使用不能、危険な状態だろう。道も135号は混んでいる。11時で駅のソバで31度、僕の家付近で29度とまた暑くなってきたようだ。
静岡で目立ったのは「停電」4万戸というのが今回最大だろう。停電は誰もが困る。この7年間で3回停電があった。函南で2回、熱海で1回。その困った状態は以下だった。
1 トイレが流れない
2 パレット、シャッターが動かないので車が出せない
3 冷蔵庫が冷えないので、数日止まると腐って食料が減る
いずれも数時間だったから回復したら普段と同じ生活が出来たが、これが数日から数週になると深刻な状態になると思う。僕の災害対策は以下
1 風呂の水を張っておくとその水で手動でトイレを流せる。30回ぐらいは可能だろう。
2 水は2Lのペットを50ほど買って保存している。
3 カセットコンロのガスは10個買った
4 米、パスタ、ラーメンなど湯だけで調理できる食料を最低1か月分ぐらい買った。
5 肉類は合計 5キロぐらい常に冷凍している。解凍したものから焼き肉で食えるだろう。数日は保つかな。
家が潰れなければ熱海は冬でも凍死するような気温ではない。ダウンのシュラフを買っている。降雪はまず無いから安全。津波、洪水は無し、火事さえ出さなければ家は安全だ。箱根のカルデラ噴火以外では即死はないかな?
一番あるのが停電だ。
ソーラー式パネルと大型バッテリーを買うかなと思っている。これだとテレビと冷蔵庫ぐらいは動くらしい。
証明はヘッドランプ3個と懐中電灯3機、ランタン2機の在庫と電池たくさん。スマホ用のバッテリー、車のバッテリーからスマホに蓄電が可能だからガソリン満タンなら数週は大丈夫だと思う。
そうそう、「寝太郎」さんという人のブログを読んだら実に面白い。東大哲学科を出たインテリが、いかに資本主義の外側で労働をなるべく避けて生き延びることが可能かという実験ライフを公開している。山梨の山の中で3坪も小屋を自分で建て自給自足をしている。これ実に楽しい。時代がこういう方向に次第に行くんじゃないかと思うな。
娘と孫は富士ロックでノリノリ