6月もあと1週を残すのみになって、5月の暴落(?)に続いて6月も月足は「つたいの陰線」の連続になるかなと期待して待っていたのが、打ち返しの短陽線に現在のところはなっていて、「ほう、結構こんなところで拾う楽観派が日本にもそれなりにはいるんだね?」という僕としては驚きとともに喜びが身体から滲み出るという週末になっている。
不思議な事だが「猫は自分の相場予想が曲がると嬉しそうだ」という意見をある下手な職業相場師から言われたことがあるのだが、「当然だろ。誰も予想は曲がるけど、その曲がり方の濃淡は個人別になるのだから、どこでどう曲がるかが重要で、提灯がたくさんつくような仕手にとれば臨界点で曲がればリターンは倍加する」ってことなんだな。
言っている意味が正確に理解できる人は、相場の本質をよく知っている人であるが、98%は何が何だか理解できないままお墓に入るということになる。相場というのは結果的に、一生を終える時に1%の勝ち組(大きな資産を相場で作れた人)と99%の負け組(その他の負けて損した人)に区分される。
前者と後者は、相場でやっていることの本質は一生を通じて同じで、売買するという事以外には特殊な事はしていない。その同じしている売買の内容(質量)の決定的な差異が結果の決定的な差異に結びつく。その質量はこんなもんですよ。というのが売買譜ということで、その譜は場帳に現れる。
掲載している3枚の売買譜は、
A 月初の安値で利食い完了した空売り玉の後、戻り陽線ごとに試しの売り玉(空売り)をデイで建てては落としのクルクルで売り上がり(全部利食いだ)N字型の短期の戻り相場を頂点付近(逆行陽線新値7本ぐらい)で2分割になるように玉を調える都合13回の分割売買をしている2440
B Aに呼応して、売りでは無く現物買いで(つまり目先下げ相場が終わりそうなものを引きつけて陰線新安値を、単発で突っ込み買い、戻り売りの試し玉から、2分割の試し玉に進んで)、コツンから戻りを売ってみた
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C A.Bの玉操作に呼応して、思惑玉(暴落で今年は売り有利だろうという猫の提灯向け)を貯めて建てる試し玉8604 という豪華3本建ての名画座シネマのような 3枚の場帳になっている。
3つともやっていることの本質は同じなんだが、微妙に時間と数量に強弱や遅延が生まれているという点がプロ的で、読み手の質がマサに問われるんだが、僕としては数名が理解できれば嬉しい。(プロを目指す葉月さんやカワウソさん泡銭さんやエドさんなんかがわかると良いなと思う。あ、婦女子のリリーさんやあさきちゃんやひよこちゃんも読んで理解してくれると無論嬉しい!真似が無理なら休んでいてオーケーですよ。)
先週から「記録(場帳とグラフ)と反射」という少しレベルの高い相場要素に気がついた人が少し出てきたようだが、ずーっと大昔からもう僕は100回も200回も同じ事を書いている。その書いていることを読んでいないのは僕ではない。読み手というのは、「自分にとって都合の良い部分だけを読む」という悪癖があるという自覚がないのだから、どう優れた事を読んだ所で、負け組の99%が大量生産されるという構造は昔から同じなのだ。
米株はなかなか元気なんだが、日本株は駄目だ。だから駄目な日本株は売れば取り易いというだけのこと。金が欲しい人は素直に実行すれば良い。だが操作はなかなか地道な基礎的な訓練がいるとは思うがね、、、。