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Channel: 猫次郎のなんたらかんたら書き放題
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成功の個人的な要素

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三浦しをん 「お友達からお願いします」  これは傑作ですね。

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賛否両論の料理の天才 笠原の麺の本。圧倒的な才能を感じるな。成功の要素にはセンスってあるよねなんでもさ。


 母を喪ったあと、鏡台に香水がいくつか、残った。シャネルの五番などに混じって、ほのかで青っぽい菫の香水が一瓶、あった。母は、すみれ色が好きな人だった。そして実際、すみれ色がよく似合った。いくつかの香りのなかで、そのわずかに草っぽい香りの香水を、母がいちばん愛好したものとわたしは信じて疑わず、それを持ち帰った。
 生前、わたしは彼女と、決して仲のよい親子とは言えなかった。お定まりの母と娘の確執のなかでーーー仲の良い母と娘なんて、わたしはいまだに信じることができないーーーわたしは一途に「母のようになるまい」と思いつづけ、母は娘が自分の手の届かないところにいってしまうことを恨んだ。愚痴の多い母の人生は、少しも幸せそうに見えず、かといってその生活から抜け出そうとはしない母を、私は悪んだ。
 それでもわたしの生に根拠を与えた一組の男女は、父と母という名で、わたしの前に衝立のように立っていた。よくも悪くも、それは衝立だったと思う。両親を亡くした友人が「親に死なれるのって、死と自分のあいだに立っていた遮蔽物がなくなって、吹きさらしになる感じ」と表現したが、言いえて妙だと思う。
                  上野千鶴子  「菫」より転載

  世界中の株式相場が強い。日本株も225の史上最高の連騰記録とか経済実態とは乖離した株価の連騰にわいている市場という報道があるけれども個別株を見ればそんな派手な動きをしているものは実はすごく稀で、大半はどうやら底が入ってやっと上がり始めるのか?というようなチャートパターンのものが少しずつ増えている。特段の強気の徴候とは、いわゆる「月足の兆し陽線の十年ぶりの発現」とか分かりやすい上げ相場への転換へのシグナルが増えているという事で、それを確認してから買い始めるので十分に間に合う。いやすこし遅いぐらいに出動したほうが、最後まで相場についていけるのだから、あまりに拙速に出動するとベトナムさんではないが早漏気味に逃げてしまうということもシバシバ起きるのが相場というもので、買ったら天井するまではじっと持続するのは相当な胆力と技量が必要とされる。買ったら忘れるぐらいがきっとちょうど良いのだろうが、誰もが目先で何千万も利食いがすぐに出来ると思うとついつい利食いで逃げるのが早くなる。十年に1回ぐらいはそういう相場がやってくる。
 たくさんの銘柄の長期の月足グラフを書いた経験がある人なら、ある銘柄が底練りを脱してうねりを作りながら上昇相場を続け、天井に到達して下げに移るには相当期間が必要だということを理解するだろう。一番短い上昇のサイクルでも、一例として2000年から2007年までの7年ほどの間に、5-10倍に底値から化けた銘柄がたくさん現れたことがあるが、今回も2012年から7年で2019年までぐらいには5-10倍に化けるような銘柄がたくさん現れるだろうなあと僕は思う。相場というのは人間の心理の反映で変化が生まれるから同様なパターンを示すことが多いのだ。百年ぐらいでは人間の欲望の発現パターンに変化は起きないだろう。色と欲も脳内幻想である限り同じような形を示すのは哲学書や相場書を比較すれば即座に理解できるだろうと思う。百年前と比較してきっと人類の寿命は数十年は伸びただろうから、その意味ではその分だけ欲望の総量は増加しているはずだ。つまり振幅が長期化しその変動幅が拡大するというのが自然であると僕は思う。つまり今度の波は前回の波よりも多分長く、大きくなる。前回の波とは1989年の波と2007年の波である。つまりこのインターバル16年を考えると次の波にピークは2023年以降、225で4万円を軽く超えるというのが欲望の適正なサイズなのだろう。
 ユニクロの話しをたまに書くが、市場の買い手、売り手もグローバリズムの影響で外国人比率が過去と対比して激増している。だからとんでもない規模の資金が一気に出たり入ったりするから劇的な変動が加速されるような場面も増えている。今回の上昇でも9月からわずか8週ほどで4.4兆円の外人買いの買い越しが相場を持ち上げている。ミサイルが落ちてくるかもしれない不安定な日本でも割安で上がると思えば目一日買ってくるのが相場というものだろう。僕は試し玉を60枚ほど分割で8月ぐらいから買い下がってみたが、大半が9/8ぐらいを目先の底に反転して反騰し始めた金融株が多い。出遅れているセクターに金融と工作機械、造船が目立つねと7-8月の月足更新で感じたので、資金のまず1/10ぐらいを底値に這わせただけのことだ。
 当たる、当たらんは半年ぐらいしてみれば結果的にわかるだろうし、当たらんでまだ下値があれば良ければ下値をゆっくりと増して行くことになる。大低はw底、三尊の底などのパターンが作ることが多いのだし、前回の2012年の安値までは届かないものが大半だろうと思うので切り上がったV字の鋭角の底になりやすい。つまり安値の時間は一瞬で短いから買いにくいし、大半の人が買い遅れるということが起きやすい。

ooさん、こんにちは、お風邪大変ですね。
段々無理がきかなくなるから、頑張りすぎると逆効果だね。
金融は高値から押して40週だから、鞘のつまったのからゆっくり拾って放置かな?
時間はかかるけど、堅いかな?
お大事に!

iPhoneから送信

2017/09/08 14:13

ガールフレンドに 2017/09/08 14:13、にヒントのメールしているのが、まさに今から見ればドンピシャのV字の底で拾えと書いている。まぐれ当たりなのだが場帳と折れ線グラフと月足をいつも書いているとインターバルと値動きと新値から、「まあここいらへんで良いだろうという個人的な感じ」が浮き上がる。こういう感じが個人的に生まれるまで、基礎の基礎を死ぬまで続けろというのが猫の初心者への毎度のレクチャーなのである。といってもこのガールフレンドはもう生徒になってから10年以上も立っているから、ある水準まで到達しないかぎり相場では絶対に大金にはならない。その水準はくどいが月足を1000枚ぐらい、折れ線を100枚ぐらい書いていると見当がつくかなということである。実に単純な動作だが、手間がかかるのと時間がかかるから忙しい人には向かない方法だ。僕は専業になってもう22年が経つが、今回が一番強気でいいかなと感じている。
 8617(光世証券)を前回2012年は平均85円で買って398円で売った。底値は50円で高値が412円だったからほぼ大半を取れたが、今回の底は90円だから高値は多分倍返しなら1000円近いだろう。現在160円台だからこから買って5倍を待つ。陰線3本目は全部買う。そして次の新値までは売らない。ジグザグを回転すると高低の値幅(900円と160円の差740円)の2倍ぐらいは馬鹿でないならゆっくりと取れるだろう。小型株ほどジグザグがはっきりとしやすいという特性を生かすという事である。
当てるかどうかよりも、どう自分が波に合わせて動くかどうかが実に重要ではあると思う。それには上達のためのコツを忘れないように。大事なのは「まあここいらへんで良いだろうという個人的な感じ」である。
   

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